病院について
病院長ご挨拶
病院長ご挨拶
近年、鳥インフルエンザや豚熱など同種動物間で爆発的な感染拡大を引き起こす感染症が、食や経済へ広く影響を及ぼしています。また狂犬病や重症熱性血小板減少症候群(SFTS)などは、人と動物の共通感染症として全世界で問題となっています。動物が関係する人および動物の健康上の課題に対して、獣医学が果たす役割は非常に大きいと実感しています。
生産獣医学分野では、予防と治療の両面における感染症対策に加え、整形疾患や消化器疾患をはじめとする産業動物独自の特徴的な疾病への対応が求められています。伴侶動物分野においては、いのちに対する高い意識のもと、全診療科で求められる獣医療水準が非常に高くなっています。高齢化や犬種、猫種独自の疾病に対して、治療はもちろん予防を含めた対応が大きな課題となっています。
麻布大学附属動物病院では、産業動物、伴侶動物において先進的高度医療を提供し、診療活動や臨床研究を通じて将来ある学生や若い獣医師の育成を幅広く行っております。診療科同士や専門分野との連携を活かした動物にやさしい医療を、飼主様と動物の立場となって提供することが我々の使命と考えています。
病院長 折戸 謙介