麻布大学附属動物病院

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研修医の1日の流れ

麻布大学附属動物病院では、9科の全ての診療科において研修を行うプログラムがあり、総合的な診療能力の習得を目的とする全科研修獣医師(特任副手)が診療に従事しています。

充実した環境の中で、各診療科の担当教員とともに症例の診療に取り組むことで、より実践的な知識、技術を身に付けることができるようプログラムが組まれ、2024年現在は7人が在籍し日々自己研鑽に励んでいます。

研修医の居室には1人1人にパソコンが支給され、共用設備として冷蔵庫、電子レンジ等が完備されており、各自に机が割り当てられます。
また、院内には白衣・サージカルスクラブ用の洗濯・乾燥機、男女別更衣室・シャワールーム・ロッカーが設置されています。

より研修医のことがわかるように"とある研修医の一日"をまとめましたのでご覧ください。

ある1日のスケジュール

ある1日のスケジュール
出勤

入院症例の容態の確認、処置やその日の診療の準備をします。 入院管理担当の愛玩動物看護師さんと、症例の状態、注意点等を確認するミーティングを行います。 ここでは、重症患者さんのトレアージの適応や対処方法を学び経験してゆきます。

ある1日のスケジュール
診療開始

現在は外科、内科、画像診断、神経、整形、眼科、循環器科、放射線治療科などの診療科を2週間ごとにローテーションしています。 診療科によっては、朝ラウンドを行い症例の概要、検査計画や注意点等を確認し、 診察における基礎知識の向上のみならず安全の確保とリスク低減のノウハウを学びます。 診療科長を中心に特任Ⅰ種、専科研修医と協力して診療を進めます。 診療では問診、身体検査、血液検査や超音波検査、生検、細胞診の評価、骨髄検査や内視鏡検査を実際に自分で行います。 全科研修医は問診、検査・評価をして、プランを上級医と共に決めていきます。 手術の際は助手もしくは麻酔医を担当し、外科手術の基礎から難易度の高い症例へのアプローチと対処を学びます。 画像診断では、豊富な症例のデーターを元に正しいX線やCT検査の読影技術を学びます。 特に、画像の読影会では過去の珍しい症例のX線やCT画像を元に、経験値を大きく向上させることが出来ます。

ある1日のスケジュール
お昼休み

診療の合間に昼休憩を取ります。2週間に1回程度は1時間の昼休みにランチを食べながらセミナーを受講します。
専科研修医には開業数十年のベテランの先生や各種認定医を取っている先生、同世代の先生などがいらっしゃるので、話題は尽きません。

ある1日のスケジュール
午後診療

午後の診療が落ち着いてきたら、各診療科でその日の症例検討会を行います。

ある1日のスケジュール
退勤

入院症例がいる場合は容態の確認、処置を行います。その後、診療予約の確認と翌日の下準備をして、退勤します。
入院管理は当番制となっており、効率よく処置を行えるように配慮されています。

また2024年度から、愛玩動物看護師の人員を大幅に強化しており2025年度は15名体制になると伺っています。
麻布大学では、積極的に愛玩動物看護師さんに採血や留置針設置を実施してもらっており
獣医師が本来やるべき診療業務に集中できるような体制になってきて、とても助かっています。

また、薬局には薬剤師、検査室には臨床検査技師さんが常駐しており
細かい調剤や検体処理の作業がないため他の動物病院に比べ、雑務が大幅に少なく
短期間で知識と経験をレベルアップできる環境だと思います。

給与待遇も、他の動物病院と比べそん色ありませんし、残業手当もしっかり働いたぶんだけつけてくれます。
休日、有給休暇もしっかり確保されていますし他の病院ではなかなか取れない
お盆とお正月休みも取れて、しっかりリフレッシュできます。

麻布大学での2年間はきっと皆さんを獣医師として大いに飛躍させてくれます。