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検診エピソード1 松子ちゃんの巻

今回、検診を受けたのはラブラドールレトリバーの「松子ちゃん」(写真右、10歳、雌避妊済み)です。
ワンちゃんの10歳は、人間で言うと50~60歳に当たり、すでに高齢といえます。
まだまだ元気いっぱいで、気になる症状は特に見当たらない松子ちゃんです。

ラブラドールレトリバーの「松子ちゃん」
なぜ、検診を受けたの?

飼い主様はラブラドールレトリバーや、ジャックラッセルテリアなど、多くの動物たちと一緒に暮らしています。
ワンちゃんたちのために、予防やお食事など、健康管理にはとても気を使っていました。
ある日、健康だと思い込んでいた同居しているセーラちゃん(写真左、ラブラドールレトリバー、9歳、雌)の胸の中に、かなり症状が進行した腫瘍が見つかりました。懸命な治療を行ったおかげで、セーラちゃんは幸いにも快方に向かっています。 飼い主様は「もっと早く病気を見つけてあげていれば・・・」という思いを強く抱きました。「ひょっとしたら、元気にみえる他の子たちも何か病気を抱えているのではないか?」と考えました。
そこで、10歳という高齢でも元気な松子ちゃんですが、本学附属動物病院のCT検査を含めた検診を受けることになりました。

検診の結果は?

見た目は健康な松子ちゃんでしたが、CT検査で、おなかの中の“脾臓”という臓器にしこりが見つかりました。
診断の結果、見つかったしこりは、まだ初期で、身体検査や血液検査などの一般検査で確認できる他の病気はなく、高齢であってもまだまだ麻酔や手術に耐えるだけの体力もあることがわかりました。

CT検査結果
検診の後は専門の診療を受けるために腫瘍科へ

検診の後、飼い主様には脾臓のしこりが腫瘍の可能性もあることをお話ししました。検診センターで検診を受けて、病気が疑われたら、優先的に本学の専門科を受診できる特典があります。そこで、松子ちゃんは、すぐに腫瘍科に転科して、今後の治療方針を検討することになりました。
しこりは、悪性腫瘍である可能性やしこりが破けて出血することもあるなど、できるだけ詳細にご説明したところ、飼い主様は手術による脾臓の摘出を決断されました。手術は無事に終了して、病理検査の結果、脾臓のしこりは「血腫」という病気で悪性腫瘍ではありませんでした。
松子ちゃんは、手術から回復して、今も元気いっぱいにお庭や公園を駆け回っています。

検診センター担当医のコメント

ワンちゃん、ネコちゃんは人間よりも忍耐強く、我慢強い生き物です。体の調子が悪くても飼い主様に心配をかけまいと、がんばって病気を隠してしまいます。
そのため、飼い主様が異変に気づいた時は、すでに病気が進行してしまっているということが多くあります。中・高齢の動物と暮らしている飼い主様には、動物たちが発するわずかな病気のサインを敏感に察する心構えが、大切な家族であるワンちゃん・ネコちゃんには定期的な検診が必要だと考えています。
松子ちゃんの飼い主様も、元気いっぱいだった松子ちゃんが検診を受けて病気が見つかったことに、当初は驚きを隠せませんでした。
しかし、今では早期発見・早期治療により、松子ちゃんが無事でいることに幸せを感じており、同時に検診の重要性を認識されたようです。

少しでも長く、愛犬・愛猫との素晴らしい時間を過ごすために、定期的な検診をお勧めします。健康で、若々しく見えていてもワンちゃん・ネコちゃんの10歳は人間の50~60歳に相当します。10歳を越える高齢動物には年1~2回、10歳以下の動物は年1回程度の検診をお勧めします。

動物の年齢・犬種などによる検診の回数はあくまでも目安です。
ご心配事がある場合は、受付までお問い合わせください。

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